【 サイナスリフト 】
■適応部位:上顎奥歯
■特徴:インプラントの処置の中で最も難しい処置の一つ。長期間かけて上顎洞の骨造成をおこなうため、計画的な治療が必要。上顎洞の形態や粘膜の状態によって難易度も増す。
■歯科医からのコメント:タバコを吸う方は要注意!
■ サイナスリフト
上顎奥歯の歯槽骨の上部(頬骨の奥)には、上顎洞(サイナス)という大きな空洞があり、鼻腔へとつながっています。
上の奥歯を失ってしまうと、上顎洞が下方に拡大してしまいます。
同時に、失った歯の周りの歯槽骨が吸収されていくので、歯槽骨の厚みが減少してしまいます。
上顎の奥歯にインプラントを入れるための高さが不足している場合が多く、サイナスリフトによって骨の高さを確保する必要があります。 サイナスリフトをすることによって、歯槽骨が3ミリ以下の症例でも十分インプラント治療可能です。
サイナスリフトとは、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を上顎洞底部から剥離して挙上し、その挙上によってできた隙間に骨や骨補填剤を移植することにより上顎洞底部の位置を上げ、インプラントを埋入できるだけの骨の厚みを確保する手術です。
歯槽骨の厚みがある場合(4mm以上)は、サイナスリフトとインプラント埋入を同時に行います。(一回法)著しく歯槽骨が吸収されている症例ではまずサイナスリフトを行い、骨ができるまで4〜6ヶ月ほど治癒期間を待ちます。 その後でインプラントを埋入をおこないます。(二回法)
治療期間が6ヶ月〜1年と長期間にわたりますが、歯槽骨の高さが4ミリ以下の症例ではサイナスリフトを行わないとインプラント治療をおこなえません。
上顎洞は、上顎奥歯にインプラントを埋入するときの解剖学的な制約となっており、かつては上あごの奥歯(臼歯部)の部分にインプラント治療ができない場合が多く、インプラント治療を受けることのできない部分でしたが、サイナスリフトが確立され、上あごの奥歯の部分にもインプラント治療が可能になりました。
■適応部位:上顎奥歯
■特徴:インプラントの処置の中で最も難しい処置の一つ。長期間かけて上顎洞の骨造成をおこなうため、計画的な治療が必要。上顎洞の形態や粘膜の状態によって難易度も増す。
■歯科医からのコメント:タバコを吸う方は要注意!